悪徳不用品買取業者の手口を暴く
こんばんは。
不用品の出張買取をしている西岡です。
これは私がお客様から聞く話ですが、ほとんどの方が出張買取の依頼をするものの、実はかなりの不安を感じているそうです。
そのため、どこの会社に依頼をしたら良いのかとネットで念入りに調べて決める方が多くいます。
会社の雰囲気を見たり、口コミや規模、そして所在地を調べてわざわざ現地まで見に来られる方もいます。
中には連絡するまでに3週間悩んで決めたというお客様もいます。
不安を感じている理由としては、過去に出張買取を依頼した際、逆にお金を払わされてしまった方や、そういった経験をした友人からの話を聞いたり、テレビやネットで観たなど、全ての方ではないですが、世間一般的に出張買取の評判はあまり良くないそうです。
一応お客様宅へ訪問した際、弊社を選んでいただいた理由を聞くと、顔写真が載っているので安心感が持てたと言っていただきました。
しかし、それでも私がお宅訪問すると警戒している方は少なくはないです。
お客様から聞いた実例
実例1
「こんにちは!いらない靴を売ってください」
突然、自宅に買取業者から電話がかかってきたそうです。
「ちょうど今、家の近所に買取スタッフがいるので出張費も無料」と言われ、S様はちょうど良いタイミングと依頼しました。
子供達が昔履いていた靴がホコリをかぶった状態で下駄箱を占領していたからです。
いらない靴が誰かの役に立つのも嬉しいし、少しでもお金になればいいな。
S様はそんな思いで出迎えたそうです。
ところが、家に来た買取業者は靴を見て即、「この靴は状態が悪いから買取できない」とバッサリ。
全ての靴の買取を断りました。
たたみかけるように、「せっかく時間を作って来たのだから、せめてアクセサリーとか腕時計はないですか」と困った顔で言ってきた。
S様は靴の買取を断られたショックもありましたが、気の毒に感じるあまり持っている指輪を見せたそうです。
更に業者は「ネックレスもあるでしょう。セットだと高額査定になるので是非見せてください」と更に懇願。
売る気はなかったのですが、断れずにネックレスを取りに戻ったS様。
これがとんでもない結果になるとは知らずに。。。
ネックレスを取り、玄関に戻ってきたS様が見たもの。
それは、床に無造作に置かれた2枚の1,000円札と開けっ放しの玄関ドア。
買取業者の営業マンは2,000円を置いて帰ってしまったのです。
後で調べたらその指輪は少なく見積もっても15,000円になる指輪だったそうです。
いきなり電話で訪問してきた業者なので、どこの会社かも分からず、S様も指輪1つだけだからと警察に連絡はしなかったそうです。
正に泣き寝入りです。
事例2
82歳のN様はそろそろ年を取ったし、要らない物を処分していかないと子供たちに迷惑がかかると感じていたそうですが、病院だなんだとやることが多く後回しになっていたそうです。
そんなある日、家のポストに出張買取業者のチラシが何社か入っていたそうです。
チラシを見たN様はとても驚きました。
どこの会社も買取出来る品物の幅が広く、しかもそれを取りに来てくれるなんて。
病院通いのN様にとって誰かに手伝ってもらえればこんなにありがたいことはない。
数ある出張買取業者のチラシから無料できてくれるところを見つけ、早速そこに電話をかけました。
電話に出た相手はとても感じが良く、日程もすぐ決まり。、N様はその日がくるのを楽しみにしていたそうです。
そして当日。
その日に全ての不用品はさすがに出せないので、まずはギフトでもらった瀬戸物や、昔知り合いの結婚式でのお返しでもらった引出物をタンスから引っ張り出して部屋に並べました。
そしてN様は趣味で編み物をしていましたが、年を取るにつれて、やらなくなったので余った毛糸も用意しました。
ところが、いざ買取業者が来ると、開口一番に「貴金属や腕時計はないですか」
N様はいきなりのことに大変驚きましたが、すぐ冷静になり、瀬戸物と毛糸を見るように伝えました。
しかし、買取業者は見向きもせずに一言「これは値段が付きません」
まったく悪びれた様子もなく、挙句の果てには、部屋の入口に置いてあったシャネルの空箱を勝手に手に取り「これの中身を持ってきてください」 と、堂々と言い放ちました。
これにはさすがのN様も堪忍袋の緒が切れ、すぐに買取業者を帰らせました。
特に被害にあったわけではないですが、今日という日を楽しみにしていただけあってか、それ以来、買取業者に対して悪い印象だけが残ってしまったそうです。
本当にお気の毒な話ですが実害がなかったことはせめてもの救いです。
事例3
「こんにちは。いらなくなった着物を売ってください」
I様が玄関の掃除をしていたら、買取業者が首に下げている名札を掲げて話しかけてきたそうです。
「着物の買取をしておりまして、本日はこの辺りを回っているんです」
突然、知らない人から話しをかけられて戸惑ったI様ですが、その買取業者は人当りが良く、古物商を持っているのも確認できたのでこの人なら安心と思い、段ボール一杯に入った着物を2階の部屋から玄関まで運びました。
着物はI様が実家の片付けをした際、捨てるのはもったいないからと自分の家のクローゼットにしまっていましたが、着る機会もなく結局スペースを取るばかりでやっぱりあの時に処分しておけば良かったと後悔していたそうです。
買取業者は着物を1枚1枚丁寧に査定しながら言いました。
「他にも不用品はないですか。うちは幅広くやっているのでいろいろ買取できますよ」
ちょうどパソコンを買い替えたばかりのI様はこれは良いタイミングと古いノートパソコンを出しました。
パソコンを玄関に置くと、「着物の査定が終わったらパソコンの査定をしますね。あと貴金属や腕時計はありますか」と聞かれ、I様はそんな良い物は持っていないと断りました。
すると今度は「片耳だけのイヤリングや切れたネックレス。石の取れた指輪、なんでも構わないので見せてください」と業者は続けて問いかけました。
I様はいきなり言われてもすぐには出てこないと断りましたが、更に業者は続けます。
「そうしたら着物全て査定するのに時間がかかるから、その間に探してきてください」と懇願。
先程まで人当りの良かった業者の態度が豹変したことに恐怖を抱いたI様は最後まで断り続けました。
自分の家にも関わらず、買取業者の査定が終わるまで凄く居心地が悪く感じたI様ですが、業者の査定が終わると「着物は全て染みがついているので買取は出来ません。パソコンも型が古いので買取できません」と言い、着物とパソコンの買取を断りました。
これでやっと帰ってくれるとI様はほっとしました。
しかし安心したのも束の間。
買取業者が「ノートパソコンは処分するのに3,000円かかるから、うちがその金額で持っていきますよ」と信じられない事を言ってきたのです。
I様は早く業者に帰ってほしい気持ちが強かったので、自分で処分するからと断りました。
しかし、追い討ちをかけるように業者が「いつ捨てるの?どうせ捨てるなら今持って行くよ」と強気の一言。
I様も今すぐ捨てたいわけではないと言い返すが業者もしつこく言い返してきました。
けれど結局I様は業者のあまりのしつこさと、早く帰ってほしい一心で3,000円を払って帰ってもらいました。
後日、ノートパソコンを処分するのに3,000円もかからない事を知ったI様ですが、もうその業者と関わりたくなかったので、警察に連絡はしなかったそうです。
正に泣き寝入りです。
この他にも嫌な思いをした話はいろいろ聞き、そんな経験をしたら誰でもイメージは悪くなると思いますが、不安はありつつも現在では多くの方が買取業者を利用しています。
騙されてもまた頼んでしまう理由
お客様にどうして嫌な思いをしたのにも関わらず再度出張買取の依頼をしたのかを聞くと、片付けをしていたら物置や襖から想像以上に物が出てきたので、結局自分1人では片付けられないので依頼をしたという方や、処分するよりは誰かに使ってもらいたいし、お金になる可能性もあるからと言う方もいました。
その他、いつかは終活しようと思っていた時にたまたまポストにチラシが入っていて、そのチラシを信用しお願いしたという方や近くにリサイクルショップがあるけれど、車がない為持っていけないなどさまざまな理由がありました。
まとめ
出張買取に不安がありつつも利用を考えているのであれば、以前にもお伝えましたが連絡する際は必ず処分費がかかる場合があるのかの確認は必要です。
そして電話をかけてくる買取業者はほとんどが貴金属や腕時計を狙っているので、そのような業者は利用せずにネットで何社か調べて問い合わせをする事をお勧めします。
弊社でもご相談を承っておりますのでお気軽にご連絡ください。